朝晩の風がひんやりと感じられるようになると、部屋のぬくもりが恋しくなる。
夏の間中、私たちの命を守るためにフル稼働してくれたエアコンを、そのまま冷房から暖房へと切り替えても大丈夫なのだろうか。
実は私も、かつて掃除を完全にサボったまま「ボタン一つだし大丈夫」と暖房のスイッチを入れてしまい、部屋中を悲劇に陥れた経験がある。
カビ臭い風と戦う羽目になったあの苦い秋の日は、今でも忘れられない。
エアコンを冷房から暖房へ切り替える最適な時期と気温の目安
切り替えの基準となる具体的な外気温
秋が深まるにつれて、どのタイミングで暖房を使うべきか悩む人は多い。
一般的に、最高気温が20度を下回る日が増えてきた頃が、暖房への切り替えを検討する一つの目安となる。
さらに最低気温が15度を下回るようになると、室内の温度も急激に下がりやすくなる。
この気温を目安にすると、体調を崩す前に心地よい温かさを手に入れることができる。
室内の温度で判断するタイミング
外の気温だけでなく、室内の温度計をチェックすることも大切だ。
部屋の温度が20度以下になると、多くの人が肌寒さを感じ始める。
特に冷えは足元から忍び寄ってくるため、我慢せずに暖房の準備を整えておくと安心だ。
掃除を怠ったまま暖房を稼働させるリスク
部屋中に漂うカビ臭い温風の恐怖
冷房を使い終えたばかりのエアコン内部は、冷やされたことによる結露で水分がたっぷり溜まっている。
その湿気を残したまま秋のあいだ放置すると、内部でカビがじわじわと増殖していく。
何もせずに暖房を稼働させると、温風とともにカビの胞子が部屋全体に勢いよく吹き出してしまう。
私がズボラをしてそのままスイッチを入れたときは、異様な臭いに襲われ、慌てて窓を開け放つ羽目になった。
蓄積したホコリが招く風量低下と電気代の上昇
フィルターにホコリがびっしりと詰まっていると、エアコンは空気を十分に吸い込むことができなくなる。
余計な負荷がかかるため、無駄な電力を消費してしまい、電気代が跳ね上がる原因にもなる。
故障を避けるためにも、最低限の通り道だけはきれいにしておかなければならない。
ズボラでもできる最低限の事前対策
フィルターのホコリ吸引と内部乾燥の重要性
本格的な掃除をプロにお願いする時間や予算がなくても、自分でできる簡単な対策はある。
まずは、フィルターを外して掃除機でホコリを吸い取るだけでも、風の通りが劇的に改善する。
これだけで、暖房を入れたときの空気のすっきり感がまったく異なる。
また、本格的な寒さがやってくる前に「送風運転」を半日ほど行い、内部の湿気を完全に吹き飛ばしておくことも強くおすすめしたい。
本格的な寒さが来る前に行う数分間の試運転
実際に寒くなってからエアコンが動かないと気付くことほど、悲しいことはない。
そのため、秋の晴れた日に「15分程度の試運転」を済ませておくことが賢明だ。
温かい風がしっかり出るか、異音や異臭がしないかを確認しておくことで、冬本番を安心して迎えることができる。
- フィルターに大きなホコリの塊が詰まっていないか
- リモコンのボタンが正しく反応し、液晶が表示されるか
- 運転を開始してから数分以内に、温かい風が出てくるか
- 本体から異音や、何かが焦げるような臭いがしないか
冬の快適な空気づくりに向けた最初の一歩
まずは、今週末にフィルターを1枚外して、ホコリを掃除機で吸い取ることから始めてみてはいかがだろうか。
あの嫌なカビ臭さを未然に防ぐためにも、このわずかなひと手間が、冬の快適な暮らしを支えてくれる。
暖房を無事に稼働させたあとに気になってくるのが、冬場の電気代や部屋の乾燥対策だ。
お財布に優しく、かつ潤いを保ちながら温かく過ごす工夫については、また改めてじっくり向き合いたいテーマだね。
